人間関係に 悩まない ための「エニアグラム」
自分を知ることは他者を知ること
エニアグラムの9つのタイプから、 自分本来の性格や思考、行動パターンを知ることができるツールです。
自分のタイプを知ることで人間関係がプラスに作用したり、 自分の魅力を発揮して生きることができるようになります。 人間関係のストレスに悩む前に、まず自分を知ることから始めましょう
人生の質を向上させるエニアグラム
エニアグラムでは、人間には9つの違った根源的エネルギーがあり、人はその一つを特に強い傾向として持って生まれてくると考えられています。そして、地球上の全人類が、それぞれほぼ同数、この9つの性格タイプに分けられるといわれています。
各タイプで、大切にしているもの、考え方、行動パターン、弱み 、 強みがそれぞれ異なっています。そのため、わたしたちは相手のことが理解できなかったり、相手の言動で傷ついたり、関係が悪くなったり、心の格闘が起こったりします。
いわば、人はそれぞれ9色の違っためがねをかけているようなものです。
ある人のめがねは赤、もう一人の人は黄色といった具合です。
あなたは、「このりんごは赤い」と言い、別の人は「黄色だ」と言い張ったとします。
それで、腹を立ててしまったり、不安になったり、不快感を感じたり、理解されないと感じたりしまうのです。それは相手も同じことなのです。
しかしエニアグラムのタイプを知ることにより、まずあなたは、自分が何色のめがねをかけているのかを知ることができます。そして、相手のめがねが何色なのか知ることができます。
あなたは赤いめがね、相手は黄色いめがね。かけているめがねが違うのです。
その違いを知ることで、相手の言動にいちいち反応して、心の平和をかき乱されることがなくなります。そして、相手に対しても理解と受容をしていけるようになります。
さらに言えば、黄色のめがねをかけている人の大切にしているもの、弱み、強みが手に取るようにわかりますから、相手を尊重しながら深い心の交流を即座に持つことが可能なのです
エニアグラムを知ると
- 自分の心が理解できるようになる
- 相手の心が理解できるようになる
- 家族の心が理解できるようになる
- 人間の心の多様な価値観を知ることができるようになる
- ストレスが減る
- 人間関係の悩みが軽減し、明るくなる
- 大切な人との絆が深まる
- 仕事の質が向上する
- 人生の質が向上する
- 人生の意義が深まる
エニアグラムによって本当の自分と出会える
人は成長の過程の中で、 「いったい自分は何者なのか?」「本当の自分とは?」と、自問自答したり、 「こんな辛いことは二度と味わいたくない」「こうすると嫌われる」などと、自分にとってマイナスなことを避けようとしたり、自分の内面と語り合う「自分探し」 をしています。
しかし、発想や行動がパターン化しがちで、自分の色めがねで世界を見ながら、起きてくることにいちいち反応しては疲れ果て、無駄なエネルギーを使いながら、 無為に一生を過ごしてしまいがちです。
エニアグラムは、生年月日による占いや血液型診断のように自動的に答えが出てくるものではありません。また他の診断テストのように、結果がわかって終わりというものではありません。
エニアグラムは、 枠にはめて考えるものではなく、無意識にはめこまれている枠、言ってみれば「性格の鎧」 から、いかに自由になるか、ということが大切なのです。
エニアグラムを知ることで、 「性格の鎧」から自由になり、自分の良さを理解し、それを生かしきることで人々に貢献し、「自分を守らなくてはならない」というエゴの声から開放されて、心の自由を謳歌することができます。
いままでは、苦しみの種であった性格の相違が、ユーモア、愉快さ、明るさ、創造性、平和、喜びの源に変わっていきます。
「自分はどんな風に生きたら幸せなのか」
自分の人生を価値あるものにしたいと誰もが思っているでしょう。
それを知るための、あなた専用の地図がエニアグラムなのです。
エニアグラムを取り入れている企業
Sony、Apple、Microsoft、Disney、トヨタ、コカコーラ、 Google、 Amazon 、 P&G、 ボーイング、 IBM、アリタリア航空、プルデンシャル生命保険、コダック、ゼネラルモーターズ、ヒューレットパッカード、デュポン、 モトローラ 、三菱ふそう、サイバーエージェント など
他、 CIA、スタンフォード大学、
誰もが聞いて知っているような大企業が採用している理由は「多国籍企業」だから。
エニアグラムは、国籍や性別、血筋などの影響を受けないため、個人個人の気性や資質を見るのにとても最適なのです。
エニアグラムの結果を見て、「この人とこの人を組ませよう」というように相性のよいタイプを組み合わせているのです。
一方、日本の一般的な企業では、あまりエニアグラムを用いていません。
それは、多国籍企業ではなく「日本人ならこう考えるはず」という前提で物事を進めてしまうためです。そのため個人の 気性や 資質とは合わない仕事に従事させている、なんてことも少なくありません。これは非常にもったいないことです。
個々の 気性や 資質を今より生かすことができればもっと生産性が 上がったり、成果が上がったりする可能性があります。
日本の企業でも、世界で仕事をしている「トヨタ」や「ソニー」などの多国籍企業では、エニアグラムが採用されています。
今後エニアグラムを活用する企業が増えてくれば、人間関係に悩まず、働きやすい環境が生まれ、その個人にあった適材適所の働き方ができるのではないでしょうか。
エニアグラム―9つの性格
エニアグラムの前提は私たちの性格が9つに分類されること。
では、具体的にどんな性格なのか?個々の性格タイプについて見ていきましょう。
タイプ1:完全でありたい人
常に高い理想や基準を持ち、己の正しさや信念に向かって進みます。口癖も「~であるべき」が多く責任感が強くキチンとしています。
現実と理想の間にギャップがあることが許せず、内面に怒りに満ちていています。目の前の現実をあるべき理想に近づけようとしてストイックに改革を試みます。
完璧や理想は存在しないことを知っていながら、本能的に現状を「あるべき姿」へと変革しようと考えているため、内面にストレスをため込みやすいです。
タイプ2:人の助けになりたい人
人生で大切なものは人とのつながりだと考え、誰か対しても献身的であり、「ありがとう」といわれる存在になろうとします。
人から必要とされることが人生においての喜びになっており、特定の誰か/不特定多数から必要とされることで自分の存在価値を確かめることができます。
一方で、相手に何かをしてあげても、感謝の言葉が返ってこなければ、激しく落ち込むところがあります。無条件の愛と激しい独占欲の間で葛藤を繰り返しています。
タイプ3:成功を追い求める人
達成欲が強く自信家です。合理的な考えを好み、目標を持ち、ハードに働きます。何らかの目標を達成して、周りからちやほやされることを生きる喜びとしています。
9つのタイプの中で、最もステータスやイメージにこだわります。それが人生のすべてになっている人もいます。良くも悪くも、周囲の評価がタイプ3の幸福度に影響します。
なお、このタイプは何かを達成する願望が強い反面、それを達成する力がないと自暴自棄になりやすいのも特徴といえるでしょう。
タイプ4:特別な存在でありたい人
美しさ、深さ、ユニークさを愛し、平凡や普通であることを嫌います。他の人とは違う自分らしさや生き方を好みます。「普通の人だよ」といわれると激しく落ち込みます。
普段は物静かな常識人でありながら、内面でドラマチックなストーリーをいくつも創り出していて、人生そのものを物語のように捉えています。また、物事のポジティブな側面よりもネガティブなことに興味が惹かれる。
タイプ5:知識を得て観察する人
とにかく、考えたり調べたり、知識を習得するのが好きな思考タイプです。理屈で説明できないことを嫌う傾向にあります。
斬新な発想と創造的な考えの持ち主で、タイプ5の中には、世の中の常識を大きく変えた自分物もたくさんいます。
一方で、社会的欲求が弱く、人、モノ、金に振り回されることを好まず、周囲と葉一歩引いた状態で観察者としての立場を好みます。
タイプ6:安全を求め慎重に行動する人
安全主義・安定志向なタイプです。根底にあるのは不安であり、その不安を解消するために思考を巡らせています。
友人や仲間、組織のために責任を果たすことで、よきパートナーや貴重な存在であろうとします。
自由に何でもできる世界よりもルールや行動が明確になっている世界のほうが安心感を覚え、快適に感じられるのもタイプ6の特徴のひとつです。
タイプ7:楽しさを求め計画する人
「熱中する人」ともいわれます。明るくフレンドリーで楽しい瞬間に目がなく、アイディア考えながら、計画を立てています。
人生のネガティブな面を嫌い、常にワクワクしていていてポジティブでありたいと考えています。
一見、ワクワク中毒で地に足がついてないキャラに見えますが、違います。タイプ7が恐れているのは、自分の内面が空っぽになる瞬間です。その恐怖から逃げるように、次々と新しい可能性を模索します。
タイプ8:強さを求め自己を主張する人
9つのタイプの中で最も自己主張が強い親分肌タイプ。意志が強くハッキリと物事を言います。人と衝突をすることを恐れず、タフな精神の持ち主です。
タイプ8は、現状維持=社会的な圧力に押しつぶされる、と本能的に感じ取り、あえて戦うことで、自分のアイデンティーを保とうとします。弱きものを守る使命感があり、情に厚く、面倒見がすごく良いです。
究極的にこのタイプは、強いか弱いかで人生が大きく変わります。
タイプ9:調和と平和を願う人
タイプ9は、9つのタイプの中で最も穏やかでのんびりしていています。マイペースな考えの持ち主で、「みんなが幸せなら自分も幸せ」とほんわかした心地よさを本能的に求めます。
外の世界と自身の内面を切り離しているため、起きているの寝ているのかがわからない雰囲気があります。
一方で、そんなタイプ9は、平和や調和が脅かされたり、内面に何らかの葛藤を感じると、見て見ぬふりをしたり、(人・物事に対して)排除しようとして激しく抵抗しす。
ただタイプ9は、その時その時に応じでいろいろなタイプに移行して今います。
アイデンティティーがないとも言えます。